新潟の波の花
Posted at 10/01/02 PermaLink»
大晦日から続く荒天に、新潟の最北端にも波の花が咲きました。
冬の日本海では恒例なのですが、今日2日暴風警報が発令され、海は大時化。
台風並みの風が一日中吹き荒れました。
案の定、波の花が住宅地の上空を舞い上がっていたので、早速目の前の海へ。
波の花は、波高4m以上かつ風速13m/s以上で、発生する可能性が大きくなるとのこと。
ただ、この条件があればどこでも見られるということではなく、波が交差するような場所や、波打ち際に岩があったり、入り江のような波が集まりやすく、波が砕けやすい場所が絶好の発生ポイントと思う。
冬の厳しさと相まって、その白い泡が風に吹かれて舞う様を花に見立て、旅情をかきたてる風物詩として、PRしているところも少なくない。
そもそも「波の花」は、海中に浮遊する植物性プランクトンなどの粘液が、石鹸状の白い泡になったものをいうのだそうな。
波の花を実際見た人は分かるだろうが、あの何ともいえない「生臭い」においが、プランクトンという正体を聞いただけで理解できると思う。
地元のドライバーは、この波の花が車体に付着すると、錆の原因になったりするため、嫌う人が多いのも事実。
「綺麗だ」と感じることがないわけでもないが、地元の人とそれを見に来る人のギャップは大きい。
ただ、風に向かって立ち、息もできないような状況で見る冬の海は壮大で、その足元の波打ち際で次から次へと、砂浜を滑るように迫ってくる波の花は、海からのメッセージのよう。
風が耳を通り過ぎる時の音しか聞こえないその空間は、神秘的で何かに吸い込まれそうな感覚さえある。
私は常々人間は風土によって育まれると思っている。
今日のような一日も、日本海側のこの地に住む者の、人間形成のひとつの要因となっていくのだろう。
果たして、我が家の子供たちも、大人になった時、この波の花と生臭いにおいに、懐かしさを感じてくれるのだろうか。
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